「子ども食堂は図々しい」批判の真相 現場で起きた最新トラブル
この摩擦に対し、支援組織の側はどう捉えているのか。認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの理事長を務める湯浅誠氏は、かねてより「子ども食堂は貧困対策の場であると同時に、誰もが来られる居場所である」と訴えてきた。貧困層だけにターゲットを絞ると「貧困の烙印(スティグマ)」が押され、本当に困っている子どもたちが利用しにくくなるからだ。
地域コミュニティの再生を掲げ、あらゆる住民に門戸を開く理念は重要である。しかし、現場ではその理念が裏目に出ることもある。対象を制限しない「全世代型」「誰でも歓迎」の姿勢が、結果として一部の「タダ飯目的」の大人を呼び寄せてしまうからだ。理念と現場の運用の間で、ボランティアたちは日々ギリギリの判断を迫られている。