足の親指が上がらない?長母趾伸筋の痛みや麻痺の正体と改善法を徹底解剖
長母趾伸筋は、下腿(スネ)の前外側深くから起始し、足首の前を通って足の親指の末節骨(先端の骨)へと付着しているインナーマッスルです。その主な長母趾伸筋の作用は、足の親指を上に反らす「母趾の伸展」です。さらに、つま先全体を持ち上げる「足関節の背屈」や、足裏を内側に向ける「内がえし」の動きにも深く関与しています。
この筋肉をコントロールしているのが、坐骨神経から分岐する「深腓骨神経(しんひこつきんしんけい)」であり、その大元は腰の骨である第5腰神経(L5)から伸びています。スネの表層にある前脛骨筋とともに協調して働くことで、歩行時に地面につま先が引っかからないようクリアランスを確保する極めて重要な役割を担っています。
一方で、足の裏側に位置して親指を下に曲げる働きを持つ長母趾屈筋とは拮抗関係にあります。この両者の筋力バランスが崩れると、足趾の変形や歩行フォームの乱れに直結するため、足部全体の協調性を語る上で欠かせない存在です。