【2026年最新】「トイレットペーパーが買えない」品薄騒動の現場を追う:在庫はあるのになぜドラッグストアの棚は空っぽになるのか
供給網の中断を引き起こしている主犯格は、2024年4月からトラックドライバーの時間外労働規制が強化されたことに端を発する「物流危機」の本格化だ。2026年現在、長距離トラックのドライバー不足は一段と深刻化しており、配送能力全体のパイが縮小している。その中で、トイレットペーパーという商品の持つ特有の課題が牙を剥いた。
トイレットペーパーは「軽くて非常にかさばる」代表格の荷物だ。1台の大型トラックに積載できる重量上限には余裕があっても、容積(スペース)はすぐに限界に達してしまう。配送業者にとっては、重量ベースで運賃が計算されるケースが多いため、かさばるわりに単価の低い日用衛生用品は、限られたトラックの割り当てにおいて後回しにされやすい構図が存在する。「以前なら『明日までに急ぎで50箱頼む』と言われれば手配できたが、今は数日前からの計画配送が原則。一度店頭の在庫が切れると、追加の大型トラックを突発的に手配するのが極めて難しくなっている」。都内の物流コーディネーターはそう明かす。