持つべきものは友の意味と由来とは?損得を超えた真の価値を徹底解剖
日常会話で耳にする機会の多い「持つべきものは友」ですが、辞書的な定義を振り返ると「いざというときに頼りになるのは、何よりも友人である」という意味を持っています。何か難儀な事態に直面した際、友人の助力や助言によって危機を脱したときに、感謝と安堵を込めて発せられるのが一般的です。
ここで見落としてはならないのが、この言葉は決して「いざというときに利用できるから、友達をたくさんキープしておこう」という功利主義的な勧めではない点です。文化人類学や言語学の専門家が指摘するように、古くは「持つべきものは良き友」とも表現されてきました。「良き」という限定詞が省略される中で、いつしか数や利害の問題と混同されがちですが、根底にあるのは「損得勘定抜きで助け合える関係の尊さ」です。
人間は社会的な生き物であり、孤立した状態では危機管理能力が著しく低下します。脳科学の研究でも、信頼できる仲間と苦境を共有した際、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑制され、絆ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されることが明らかになっています。窮地で友のありがたみを実感する理由は、生物学的な生存戦略としても理にかなっているのです。