エヴァ3号機の悲劇はなぜ起きた?トウジとアスカを分けた残酷な真相
エヴァ3号機を巡るドラマにおいて、最もファンの議論を呼んだのが新劇場版破違いまとめの中核をなすパイロットの交代劇です。TVアニメ版第18話では「フォースチルドレン」として鈴原トウジが選抜されました。一方、2009年公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では、すでに2号機の正規パイロットであった式波・アスカ・ラングレーがその任に就くという衝撃の改変がなされました。
トウジが3号機に乗った理由は、サードインパクトの爪痕残る箱根で、使徒迎撃時に重傷を負った妹の高度医療支援をネルフから受けるためという極めて痛切な取引でした。一方、エヴァ3号機アスカ搭乗理由はより複雑で情緒的です。バチカン条約により一国が保有できるエヴァは3機までに制限されており、3号機起動に伴ってアスカの2号機は封印を余儀なくされました。さらに、レイが企画していた「シンジとゲンドウを和解させるための食事会」を知ったアスカは、レイの健気な思いやりを邪魔しないため、そして自らの誇りを守るために危険なテストパイロットを志願したのです。
特筆すべきは、エントリープラグ損壊の真相における演出の残酷さです。TV版では初号機がプラグを握りつぶす瞬間、シンジの絶叫とともに黒い液体が滴るシルエット描写にとどまりました。しかし新劇場版では、童謡「今日の日はさようなら」が流れる中、初号機が口にプラグをくわえ、飴細工のように噛み砕く生々しい音が響き渡ります。この対比が、見る者に拭いがたい絶望感を植え付けました。