宮島・霊火堂「消えずの火」1200年の真実と霊水・ご利益の全貌
霊火堂の内部足元に据えられた地炉の上には、煤で漆黒に染まった巨大な鉄製の大茶釜が吊り下げられています。この大茶釜で「消えずの火」によって常に沸かされている湯は、古来より「万病に効く霊水」として信仰を集めてきました。
この霊水は、弥山の清らかな湧水を使用し、霊火の熱エネルギーを長時間吸収させたもので、堂内にて参拝者に無料で振る舞われています。一口飲むと、ほのかな燻製の香りと鉄分を含んだ独特の風味が口いっぱいに広がり、身体の芯から温まる感覚を得られます。無病息災、病気平癒を願う人々が後を絶たず、柄杓で汲んでその場でいただくほか、持参した耐熱容器に入れて持ち帰る参拝者の姿も日常的な光景です。
さらに霊火堂は、2006年に「恋人の聖地」の選定地としても公式認定を受けました。「千二百年以上も絶えずに燃え続ける火」という事象が、「決して消えることのない永遠の愛」を象徴していると解釈されたためです。堂内および向かいの弥山本堂では、縁結び祈願の絵馬や、消えずの火の煤を用いた特別な「縁結び守り」「消えずの火蝋燭」が授与されており、カップルや良縁を望む若年層の参拝客が急増しています。