Good筆記体をプロが解明!一瞬で垢抜けるおしゃれな書き方と練習法
筆記体の美しさを語る上で、19世紀アメリカで生まれた美筆の金字塔を避けて通ることはできない。1840年代、プラット・ロジャース・スペンサーが考案したスペンサー体は、植物のツルや波の動きにインスピレーションを得たエレガントな流線形で全米を魅了した。金属製の細ペン(ポインテッドニブ)を用いて強弱を表現する伝統的なカッパープレート体の重厚さを継承しつつ、より実用性と芸術性を兼ね備えたスタイルへと進化を遂げたのだ。
その後、ビジネスの高速化に伴って登場したのが、効率性を追求した手首全体の運動力学に基づく運動理論、すなわちプロジェクト『パーマー・メソッド』である。腕全体の円運動によって生み出される均質でスピード感あるストロークは、現代の手書き署名やサインのバックボーンとなった。歴史的な背景を知ることで、「g」や「d」の流れるようなループがなぜこれほどまでに人の心を惹きつけるのか、その理屈が自ずと見えてくる。