韓国映画『私の頭の中の消しゴム』実話の真相は?涙の結末とキャストの現在
物語の主人公は、裕福な家庭で育ち、アパレル会社のデザイナーとして働くスジン(ソン・イェジン)と、孤独な生い立ちを抱えながら建築現場で大工の棟梁として腕を振るうチョルス(チョン・ウソン)。育った環境も価値観も全く異なる二人は、街角のコンビニエンスストアでの些細なハプニング(置き忘れた缶コーラを巡る勘違い)をきっかけに運命的な出会いを果たします。
不器用ながらも実直で男気あふれるチョルスに惹かれていくスジン。「これを飲んだら、俺たち付き合うことになるぞ」という屋台での名セリフとともに二人は急速に距離を縮め、父親の反対を乗り越えて晴れて結ばれます。チョルスは一級建築士の資格を取得し、二人は自分たちの手で建てた理想の家で、誰もが羨む幸せな新婚生活をスタートさせました。
しかし、幸福の絶頂に影を落としたのが、スジンの身に突如現れ始めた「異変」でした。帰宅途中に自宅の場所が分からなくなる、ガスの火を消し忘れるといった物忘れが頻発し、精密検査の結果、告げられた病名は若年性アルツハイマー病。大脳の細胞が徐々に死滅し、記憶が砂のようにこぼれ落ちていく不治の難病でした。
「私の頭の中には消しゴムがあるの」と震える妻を抱きしめ、「俺が全部覚えていればいい。俺がお前の記憶になる」と誓うチョルス。家中に貼り巡らされた付箋のメモ、変わり果てていく日常の中で、愛と記憶を巡る壮絶な闘いが幕を開けます。