ラウレス硫酸Naは本当に危険?毒性・抜け毛の真相を徹底解説
「ラウレス硫酸Naを使うと毛根がダメージを受けてハゲる」という説についても、直接的な因果関係を示す医学的根拠はありません。男性型脱毛症(AGA)や女性のびまん性脱毛症の主因は、男性ホルモン(DHT)の影響や毛包幹細胞の活性低下、遺伝的要因、血行不良などに起因します。
ただし、「間接的な頭皮トラブルによる一時的な抜け毛」が起こる可能性はゼロではありません。もともと皮脂分泌量が少ない乾燥肌やアトピー素因を持つ人が強力な脱脂力を持つシャンプーを連日使用した場合、角質層のバリア機能が低下し、フケ、かゆみ、接触皮膚炎(湿疹)を引き起こすことがあります。頭皮に慢性的な炎症が生じれば、毛周期(ヘアサイクル)が乱れて抜け毛が増加するケースは臨床現場でも確認されています。
一方で、皮脂分泌が旺盛な人が「アミノ酸系は頭皮に優しい」と盲信して洗浄力の弱すぎるシャンプーを使い続けた場合、毛穴に酸化した皮脂(過酸化脂質)や常在菌(マラセチア菌)が異常増殖し、脂漏性皮膚炎を起こして抜け毛を招くリスクもあります。毛髪環境を守る本質は、「成分の良し悪し」ではなく「自分の皮脂分泌量に対して適切な洗浄力か」というマッチングに尽きます。