今川焼きの呼び方はなぜ違う?全国100種超の分布と歴史の真相
同じ製法で作られる和菓子でありながら、なぜこれほど名称が分裂したのでしょうか。代表的な呼び名の誕生背景を紐解くと、それぞれの命名ルールが見えてきます。
【大判焼き】
昭和30年代、愛媛県松山市の菓子道具メーカーが大型の焼き型を開発し、当時流行していた時代劇小説や映画『大番』にあやかって名付けたのが始まりとされています。「景気が良くなるように」「通常サイズより大きくてお得」というアピールが消費者に受け、型機の普及とともに全国へ広まりました。
【回転焼き】
丸い焼き型が円形状に配置され、作業台を回転させながら次々と効率よく焼き上げていく様子から名付けられました。主に関西や九州地方の商店街や屋台で実演販売される中で定着した呼び名です。
【御座候】
兵庫県姫路市に本社を置く老舗企業「株式会社御座候」の屋号そのものです。百貨店や駅ナカを中心に展開し、「お買い上げいただき、ありがたく御座候」という創業者の誠心誠意の姿勢がそのまま商品名として親しまれ、関西圏では普通名詞のように使われています。