メルボルン名店Bbbの椅子はなぜ天井に?珈琲聖地の真相と実力
SNSのショート動画や写真だけを見ていると、「天井の椅子が可愛いインスタ映えカフェ」という印象を抱きがちです。しかし、ここに最大の盲点が存在します。Brother Baba Budanの本質は、映えを狙った観光地ではなく、徹底して無駄を削ぎ落とした「都市型ハイパー・エスプレッソバー」です。
ネット上には「店内でパソコンを広げて作業ができるか」「Wi-Fiの速度はどうか」といった検索クエリが散見されますが、現地の実態は正反対です。電源コンセントやノマドワーカー向けの長居環境は一切用意されていません。来店客の多くは、注文から3分でカップを受け取り、同僚と二言三言と言葉を交わして颯爽とオフィスへ戻るか、あるいは立ち飲みでクイックにカフェインを注入して去っていきます。
また、「食事メニューが豊富」という誤解も禁物です。カールトンにある本拠地「Seven Seeds」は本格的なキッチンを備えたフルサービスのブランチカフェですが、Brother Baba Budanはあくまでコーヒー特化型のスモールスタンド。エッグベネディクトやアボカドトーストのような豪華なプレートランチを求めて訪れると肩透かしを食らうことになります。あくまで「最高峰の豆と抽出をダイレクトにテイスティングする場所」として設計されている点を理解しておく必要があります。