モスのポテトは本当に少ない?Sml実測値とマック比較で迫る真相
公式値どおりに提供されているにもかかわらず、なぜネット上では「量が少ない」という意見が根強く囁かれ続けるのでしょうか。認知心理学および食品工学の視点から現場の状況を紐解くと、人間の知覚を惑わす3つの決定的な要因が浮かび上がってきます。
1. 「ストレートカット」がもたらす本数の少なさ
第一の理由は、カット形状による「本数(個数)の少なさ」です。マクドナルドが採用している細長い「シューストリングカット(約6〜7mm角)」に対し、モスバーガーは太切りの「ストレートカット(約10〜12mm角)」を採用しています。
同じ100gのポテトを器に盛った場合、細いカットであれば40本以上になるのに対し、モスの太切りではわずか13本前後にとどまります。人間は無意識のうちに「口に運ぶ回数」や「目の前にある本数」でボリュームを認識する傾向があるため、太切りポテトは物理的な重量があっても「あっという間に食べ終わってしまった」という心理的錯覚を誘発しやすいのです。
2. 平袋型パッケージによる「見た目の凝縮」
第二の要因はパッケージの構造です。マクドナルドの赤いカートンは縦に自立し、上部が大きく広がってポテトが外に飛び出すような立体的なディスプレイ効果を持っています。一方、モスバーガーは紙平袋を採用しており、ポテトが袋の底に沈み込む設計になっています。開口部から見下ろした際、底に数本の太いイモが横たわっているように見えるため、視覚的なボリューム感が著しく損なわれてしまうのです。
3. 油分吸収率の低さと「腹持ちの質」の違い
ストレートカットは表面積が小さいため、細切りポテトに比べてフライ時の吸油率が約20〜30%低いという特徴があります。マクドナルドのような高油分・高塩分のポテトは脳の報酬系を急速に刺激し、ずっしりとした重みを感じさせやすいのに対し、モスのポテトは塩分も控えめで油っぽさが少なく、軽快に食べ進められます。この「胃もたれしない軽やかさ」が、逆説的に「食べた気があまりしない」という評価につながる側面があります。