なぜ不自然?プロが教えるパーカーイラストの立体感とシワの描き方完全版
Q1:初心者が一番最初にマスターすべきパーカーのパーツはどこですか?
A1:間違いなく「フードの立ち上がりと首回りのアタリ」です。首の円柱に対して、斜め後ろに傾いたドーナツ状のリングを配置し、そこから背中側へ布の厚みを持たせて下ろす基本形をマスターしてください。首回りの奥行きさえ正しく描ければ、イラスト全体の説得力の7割は完成します。
Q2:フードの紐(ドローコード)がどうしても不自然に浮いてしまいます。自然に描くコツは?
A2:紐を単なる2本の直線として描かず、胸のふくらみや前身頃の傾斜に「沿って垂れている」軌道を描くことが重要です。また、紐の先端にある金具(アグレット)には重みがあるため、完全な直線ではなく、わずかに重力で下方に引かれた放物線を描くとリアルさが増します。動きのある構図では、身体の動きとワンテンポ遅れて揺れる慣性を意識してください。
Q3:オーバーサイズのパーカーを描くとき、太って見えないようにするにはどうすればいいですか?
A3:布の余白で身体が大きく見える分、「手首」「首元」「足首」などの細い関節部位を効果的に見せるのが鉄則です。また、布が完全に身体から浮いている箇所(脇の下から裾にかけてのストンと落ちる直線)と、身体の突起に触れている箇所(肩や胸)のメリハリをつけ、陰影で内側の骨格の存在を暗示させてください。
Q4:商業利用可能なパーカーイラストフリー素材を使う際の注意点は何ですか?
A4:商用利用の規約確認はもちろんのこと、作画上の注意点として「素材のパースと描きたいキャラクターのアイレベル(視点の高さ)の一致」を必ず確認してください。素材をそのままトレースしてキャラクターの顔を乗せると、顔は正面向きなのにパーカーだけフカン視点になっているといったパースのねじれが発生しやすくなります。