なぜ医療や教育費は高騰し続けるのか?コスト病の正体と処方箋

なぜ医療や教育費は高騰し続けるのか?コスト病の正体と処方箋に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。

生産性が向上しない現場に、なぜ高い給料を払い続けなければならないのか。答えは極めてシンプルだ。他産業との人材獲得競争に敗れるからである。

自動車やITなどの製造現場では、技術革新によって少ない労働力で膨大な価値を生み出せる。当然、その成果として製造業の賃金は上がる。すると、医療・ヘルスケア産業の医師や看護師、あるいは教育サービス産業の教師や教授たちの給料も引き上げなければ、優秀な人材がすべて製造業やIT業界へと流入してしまう。結果として、労働生産性がほとんど伸びていないサービス現場でも、給料だけを他業界に合わせて引き上げざるを得なくなるのだ。

賃金の引き上げ分は、そのままサービスの価格へと転嫁される。治療時間を半分に縮められない病院、生徒一人ひとりと向き合う時間を削れない学校。人間による丁寧な手作業が本質である産業ほど、世の中が豊かになればなるほど「高額化」していく。これが、医療費や教育費が天井知らずで跳ね上がり続けるカラクリの正体だ。

関連記事