ピルでPmsが効かないのはなぜ?精神症状の悪化やPmddの真相と対策
ピルを飲んでいるのに生理前のうつ症状に効かない、あるいはピルを飲んでも消えない怒りやイライラに苦しんでいる場合、単なるPMSではなくPMDD(月経前不快気分障害)を疑う必要があります。
PMDDは、PMSの中でも特に精神症状が際立って重く、日常生活や対人関係、仕事に深刻な支障をきたす疾患です。米国精神医学会の診断基準(DSM-5)でも正式な精神疾患として分類されており、以下のような状態が生理前の一定期間に反復して現れるのが特徴です。
・些細なことで激しい怒りを感じ、他人に攻撃的な態度をとってしまう
・絶望感や強い抑うつ感に襲われ、涙が止まらなくなる
・強い不安や緊張感からパニック状態になる
・自己否定的になり、何もかも投げ出したくなる
・日常の活動や趣味に対してまったく興味が持てなくなる
PMDDの根本には、排卵に伴うホルモン変化の刺激によって、感情の安定を司る脳内セロトニン神経の働きが急激に低下するというメカニズムが存在します。そのため、卵巣の働きを休ませるピルだけではセロトニンの枯渇を補いきれず、精神面のつらさが残ってしまうのです。