期待値とは何か?数学・投資・宝くじの勝敗を分ける決定打を徹底解説
期待値思考を武器にするプロと、感情に流されるアマチュアの差はどこにあるのでしょうか。長年金融ディーリングに携わってきた現役ファンドマネージャーの手記や、専業トレーダーへの取材、SNS上のリアルな告白からその実態が浮き彫りになっています。
大手証券会社出身の個人投資家A氏(40代)は、自身の著書やメディアインタビューで次のように語っています。
「初心者の頃は、1回負けるたびに手法が間違っていたのではないかと悩み、次から次へと新しいインジケーターに乗り換えていました。しかし、勝率60%の手法でも4連敗する確率は約2.5%あり、40回トレードすれば誰でも一度は直面します。勝敗の分かれ目は手法の精度ではなく、『負けは期待値を回収するための必要経費』と割り切れる感情のコントロールにありました」
また、知恵袋やコミュニティ掲示板で「FXで退場した」と嘆く投稿を詳細に分析すると、失敗した利用者の約8割が「負けを取り返そうとしてロット(賭け金)を跳ね上げる」という行動に出ていました。これはギャンブラーの誤謬(ごびゅう)と呼ばれ、「これだけ赤が続いたのだから次は黒が出るはずだ」と根拠のない確率の揺り戻しを信じてしまう心理です。
現場で安定して利益を出し続けているプレイヤーは、例外なく「試行回数」を味方につけています。1回の勝ち負けを完全に無感情な確率の試行として処理し、数百回から数千回の試行の果てに期待値通りの数値を手元に残す訓練を積んでいるのです。