起立性調節障害とは?朝起きられない原因と怠けの決定的な違いを解説
治療の基本は、薬だけに頼るのではなく、体の循環血液量を増やして自律神経の反射を整える「非薬物療法」からスタートします。
最優先されるのが食事療法における水分と塩分の補給です。循環する血液の量を増やすため、1日あたり水分を1.5〜2リットル、塩分を通常より多めの10〜12グラム程度摂取することが推奨されます。朝起きてすぐに水分を摂る習慣や、スポーツドリンク・味噌汁などをこまめに口にすることが血圧維持に役立ちます。
日常生活の工夫としては、急に立ち上がらず「30秒以上かけてゆっくり起き上がる」、立ち止まる際は「足の筋肉をクロスさせて力を入れる」といった動作の工夫が有効です。下半身への血流貯留を防ぐための医療用弾性ストッキングや加圧ソックスの着用も効果を発揮します。
非薬物療法で十分な改善が見られない中等症〜重症の場合には、薬物療法が併用されます。血管を収縮させて立ち上がったときの血圧低下を防ぐ昇圧薬(塩酸ミドドリンなど)や、自律神経の乱れを整える漢方薬、交感神経の過剰な興奮を抑えるプロプラノロールなどが症状のタイプに応じて処方されます。