セブン&アイ買収劇の真相とMbo構想|ヨーカ堂分離の行方と今後
セブン&アイ・ホールディングスが突如として海外資本の標的となった背景には、長年にわたり市場から指摘されてきた複合企業ディスカウント(コングロマリット・ディスカウント)の問題があります。
これまでグループを牽引してきたのは、圧倒的な収益力を誇る国内および北米のコンビニエンスストア事業でした。しかし、総合スーパーであるイトーヨーカ堂や専門店事業の収益低迷がグループ全体の企業価値を押し下げており、「稼ぎ頭のコンビニ事業の価値が株価に正当に反映されていない」という歪みが生じていたのです。
この割安感を見逃さなかったのが海外投資家や競合他社でした。セブン&アイ・ホールディングスへの買収提案の理由は、世界屈指の店舗開発力と商品供給網(サプライチェーン)を持つコンビニ事業を、時価総額が割安なタイミングで手中に収めることにありました。