聖泉大学が募集停止・閉校へ!なぜ滋賀の名門看護大は決断したのか
学校法人弘徳学園が運営する聖泉大学が下した「学生募集停止」の英断。その背景には、地方私立大学を直撃する急速な少子化と、看護系高等教育を取り巻く構造的な環境変化があります。
同大学は1985年の聖泉短期大学開学に始まり、2003年に4年制の聖泉大学(人間学部)を開設。2011年には地域の強い要請に応える形で看護学部看護学科を新設しました。しかし、18歳人口の減少に伴い、文系学部である人間学部の定員割れが慢性化。大学全体の経営基盤を圧迫し始めました。
さらに拍車をかけたのが、関西圏や滋賀県内における「看護学部新設ラッシュ」です。かつては売り手市場だった看護系学科も、競合大学の増加によって志願者の獲得競争が激化。定員充足が極めて厳しい状況に追い込まれました。中長期的な財務見通しと教育の質維持を天秤にかけた結果、法人側は財務余力がある段階で責任を持って在学生を卒業させる「計画的撤退」を選択しました。