実写おそ松さんはひどい?Snow Man映画の評判と配信・続編の真相
作品を鑑賞した観客の感想やネット上のレビューは、公開直後から極端な賛否両論に分かれました。大手レビューサイトやSNS上では、星1つと星5つが激しくせめぎ合う現象が発生しました。この評価の分断が起きた決定的な要因は、本作が採用した極めて過激なメタフィクション構造にあります。
物語の序盤は、大富豪の老夫婦の養子になる権利を巡って6つ子が足を引っ張り合う「いつものおそ松さん」として展開します。しかし中盤以降、養子に選ばれたチョロ松が突如として「ホストの成り上がりサクセスストーリー」に突入すると、他の兄弟たちもそれぞれ「ヤクザ映画パロディ」「格闘バトルアクション」「SFタイムスリップ」「純愛青春ドラマ」という別ジャンルの映画の世界線へと勝手に分岐していきます。
あまりのプロット崩壊ぶりに物語が破綻しそうになると、それを強制終了させるために「終わらせ師」が乱入し、最終的には「映画という虚構そのものを終わらせるか否か」という壮大なメタバトルへと発展します。このアニメ第1期第1話を彷彿とさせる「公式による全力の悪ふざけ」を、純粋なコメディ映画として受け止められた層は「脚本の構成力が神がかっている」「近年稀に見る大爆笑の怪作」と絶賛しました。
一方で、6つ子が仲良くクズ日常を過ごすゆるい日常系コメディを期待していたファンや、一般的な起承転結の分かりやすいストーリーを求めていた層からは「話が散らかりすぎて意味不明」「悪ノリが過ぎてついていけない」「ひどいカオス」と切り捨てられる結果となりました。観客の期待値の方向性によって、劇薬にも毒薬にもなる尖った作劇こそが、賛否両論の根源です。