水酸化マグネシウムと酸化マグネシウムの違い!効果と副作用の真実
「非刺激性でクセにならないから安全」と過信されがちなマグネシウム製剤ですが、絶対に軽視してはならない重大なリスクが存在します。それが「高マグネシウム血症」です。
通常、腸から吸収されたわずかなマグネシウムは、腎臓の働きによって尿中にスムーズに排出されます。しかし、以下のような条件が重なると、血中マグネシウム濃度が異常に上昇し、全身に深刻な中毒症状を引き起こします。
- 腎機能低下・透析治療中の方:マグネシウムを体外へうまく排泄できず、体内に蓄積しやすい状態にあります。
- 高齢者の長期漫然服用:加齢に伴い自覚のないまま腎機能が衰えているケースが多く、数ヶ月〜数年にわたって同量を飲み続けることで発症リスクが跳ね上がります。
- 過剰摂取:便が出ないからといって自己判断で用量を倍増させる行為は極めて危険です。
初期症状としては、吐き気、嘔吐、立ちくらみ、異常な倦怠感、筋力低下、徐脈(脈が遅くなる)、皮膚の潮紅などが現れます。重篤化すると呼吸抑制や心停止に至る恐れもあります。医療機関で定期的に血液検査を受け、腎機能(eGFRや血清クレアチニン値)と血清マグネシウム値を確認しながら安全域を保つことが求められます。