『Spec』当麻紗綾の衝撃!戸田恵梨香が宿した鬼気迫る演技論
『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』の熱狂を語るうえで欠かせないのが、武闘派の肉体派刑事・瀬文焚流を演じた加瀬亮とのバディ関係である。理屈っぽく型破りな当麻と、頑固一徹で暴走しがちな瀬文。対極に位置する2人の絶妙な掛け合いは、シリアスな展開のなかで上質な清涼剤として機能していた。
かつて名作『ケイゾク』で中谷美紀と渡部篤郎が築き上げた伝説的なバディ像。そのDNAを正統継承しながらも、戸田と加瀬のコンビはそれを遥かに凌駕する独自のエナジーを放っていた。激しい口論の裏に透ける絶対的な信頼感。言葉に頼らない背中合わせの共闘シーンは、観る者の胸を熱く焦がし続けた。