「我逢人」の読み方と本当の意味とは?ミセスの名曲に宿る道元の教え
禅の教えから生まれた「我逢人」は、音楽シーンのみならず、日本の伝統文化や嗜好品の世界でも親しまれてきました。
茶道の席では、床の間に掛けられる掛け軸(墨跡)の語句として好まれます。茶席は「一期一会」の場であり、亭主と客がその日その瞬間にしか生まれない特別な時間を共有する場です。「我逢人」の掛け軸は、「本日こうして皆様と無事にお逢いできたご縁に深く感謝いたします」という亭主の無言の歓待の心を伝えます。
また、日本酒の世界でもその名を目にすることができます。愛知県半田市の老舗蔵元・中野酒造(代表銘柄:國盛)が手掛ける純米大吟醸「我逢人」は、人と人とが出逢い、盃を交わす特別な瞬間に寄り添う酒として名付けられました。丁寧に醸されたその酒は、贈答用やハレの日の祝宴において、出逢いを寿ぐ象徴として愛飲されています。