細木数子の子供と養子の真相|姪・細木かおりが後継者に選ばれた理由
門下生や優秀な占術家が周囲に数多く控えていたにもかかわらず、なぜ数子氏は実妹の娘であるかおり氏を戸籍上の養子にしてまで後継者に据えたのでしょうか。そこには、六星占術の思想的根幹と、巨額の財産承継における極めて現実的な計算が働いていました。
最大の理由は、「先祖供養」と「墓継承」の原則を貫くためでした。数子氏が提唱した六星占術において、人生の開運の絶対条件とされたのが先祖の墓参りと供養です。数子氏は生前、京都右京区の広大な敷地に数十億円とも言われる私財を投じ、一族と自身の魂を祀るための巨大な寺院・墓所を建立していました。占術の看板を他人に譲ることはできても、自身の骨が入る墓を守り、永代にわたって供養し続ける役目は、血のつながった「直系の家族」でなければならないという強い執念を持っていたのです。
もう一つの決定的な要因が、莫大な遺産相続問題の法的な地ならしです。数子氏が保有していた東京・神楽坂の豪邸、京都の別邸、有価証券、さらには毎年生み出される巨額の書籍印税や商標権などの知的財産権は、法定相続人がいなければ複雑な親族間トラブルや国庫への帰属を招くリスクを孕んでいました。姪のままでは代襲相続が発生しない限り法定相続人になれませんが、養子縁組を結んで「第1順位の直系卑属(実子と同等の立場)」に引き上げることで、一切の遺産分割争いを防ぎ、すべての資産を一元的に承継させるレールを敷いたのです。