甲子園が震えた日——熱狂の攻防と「0.1秒の判断」が分けた名門決戦の裏側
今大会屈指の注目カードとしてメディアの視線を集めた理由の一つが、両校が誇る大物投手たちの存在だ。最速152キロの直球とキレ味鋭いスライダーを誇る剛腕と、丹念に低目を突く制球力抜群のサウスポー。序盤からお互いに譲らない投手戦が続き、三振の山が築かれていった。圧巻だったのは6回表のピンチ。無死満塁という絶体絶命の局面で、エースが見せた圧巻のギアチェンジだ。直球の押し込みだけでねじ伏せ、3者連続三振で無失点に切り抜けたシーンは、観客席の誰もが立ち上がって拍手を送るほどだった。