Caスニーカーは本当に疲れない?選ばれる理由と人気モデルの真相を徹底解説
客室乗務員の足元といえば、長らく黒のプレーンパンプスが業界の鉄則でした。しかし、その常識を大きく覆したのが、2020年の就航当初から公式ユニフォームにスニーカーを指定したZIPAIR Tokyoの英断です。同社は「機能美」と「業務負担の軽減」を掲げ、機内業務はもちろん空港内の移動に至るまで黒のローカットスニーカーを標準化しました。
この動きに呼応するように、大手航空会社でも抜本的な見直しが進みました。JAL(日本航空)では、2020年に女性客室乗務員の靴規定を改定し、従来のヒール高さ規定(3〜4cm以上)を撤廃。ローヒールやプレーンシューズの選択肢を広げたほか、グランドスタッフや特定の機内オペレーションにおいて機能性を重視したフットウェアの着用を認めるなど、段階的な柔軟化を推進しています。海外に目を向ければ、アイスランドのPLAY航空やスカンジナビア航空、ウクライナのスカイアップ航空などが次々とスニーカーユニフォームを公式採用しており、もはやスニーカーは「妥協」ではなく「安全とプロフェッショナリズムの象徴」へと昇華しました。
現場の安全統括担当者は、取材に対して次のように語っています。
「航空機における客室乗務員の第一の任務は保安要員です。急な乱気流への対応や、緊急脱出時に機内を迅速に移動するためには、ヒールよりも接地面が広くグリップ力の高いスニーカーのほうが圧倒的に安全マージンを確保できます。スニーカー導入は、見た目の問題ではなく、明確な安全対策の一環です」