北斗の拳シュウの最期と盲目の理由|聖帝十字陵に散った仁星の真実
聖帝十字陵の頂上において、シュウが最期に残した言葉は、マンガ史に刻まれる珠玉の名言として語り継がれています。
頂上に到着したシュウの前に駆けつけたケンシロウ。その時、シュウの潰されていた両目から奇跡が起きます。血の涙が乾き、失われていた視力がわずかな瞬間にだけ蘇ったのです。たくましく成長した救世主の姿をその瞳に捉えたシュウは、歓喜の笑みを浮かべました。
「ケンシロウ…きこえるか わたしの魂の叫びが…」
「見…見える…! ケンシロウ、たくましくなったな…その瞳を見るだけで、おまえがどんな荒波をくぐり抜けてきたか…わたしにはわかる」
そしてサウザーが放った槍が胸を貫き、十字陵の頂点に据えられた最後の聖石が落下する寸前、彼は言い遺します。
「我が仁星の旗のもとに、散っていった者たちのために! そして…未来の子どもたちのために!」
この劇的な最期をさらに不朽のものとしたのが、歴代声優陣の鬼気迫る熱演です。1980年代のテレビアニメ版では、名優・森功至氏がノーブルで芯の強い美声を響かせ、哀愁漂う英雄像を確立しました。2000年代の劇場版・新OVA『真救世主伝説 北斗の拳』シリーズでは大塚芳忠氏が深みのある渋さと慈愛を演じ切り、ゲーム『北斗無双』シリーズでは吉水孝宏氏が重厚な武人としての存在感を吹き込みました。どのキャストもシュウの内に秘めた「仁」の重みを圧巻の表現力で演じ切っています。