ささみの筋の取り方で身が崩れる?フォークで一瞬&失敗ゼロの裏ワザ徹底解説
下処理の話題になると、「100円ショップの筋取り器を買うべきか」「本当に全部の筋を綺麗に取り切らなければならないのか」といった議論が交わされます。しかし、現場検証を進めると、巷で信じられている情報のなかに幾つかの誤解が存在することが分かります。
まず、市販されている「ささみ筋取り専用器具」についてです。確かに便利ではあるものの、器具の穴のサイズとささみの個体差(太さ・筋の厚み)が合わない場合、筋が途中で切断されたり肉が引っかかってちぎれたりします。結論として、爪の幅を微妙な傾き加減で微調整できる標準的な金属製ディナーフォークがあれば、高価な専用器具を買い足す必要はまったくありません。
もうひとつの大きな盲点は、「肉の奥深くまで伸びる細い筋まで完璧に取ろうとすること」です。ささみの中央には太い腱だけでなく、そこから枝分かれする細い透明な腱膜が存在します。この枝分かれした微細な筋まで無理に穿り出そうとすると、肉の組織が内部から破壊され、加熱時に水分が流出してパサパサの仕上がりになります。家庭料理のレベルであれば、太い中心部の筋を1本抜くだけで十分であり、過剰な除去はむしろ料理の質を落とす行為となります。